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ぺブル・グラベル 公式ブログ

ペブルは小石。グラベルはもっと小さな小石。足をとめて観てください。小石たちのお芝居を!一年一公演、精魂こめます。当ブログは、公演情報などを、主催のつれづれ日誌とともに、UPしてまいります。


 
次回公演カウントダウン
最新公演情報
ペブル・グラベル第三回公演「竹蔵さんのおくりもの」は
来年2013年3月28(木)~4月1日(月)に予定しております。
場所は、ワーサルシアター(京王線八幡山駅)です。
詳細は随時、当ブログにてお知らせいたします。


※第二回公演は終了しました。
ご観劇いただきました皆々様、本当にありがとうございました。

ぺブル・グラベル第二回公演
遠吠岬は夕曇り
2012年3月30日(金)~4月1日(日)
中野スタジオあくとれ

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【物語】
昔ながらの定食屋、看板娘の七海には、
どうやら謎の「あしながおじさん」がいるらしい。
夕焼け空とあの岬、
ある港町のお話です。

【開演日時】
3月30日(金)14:00 / 19:00
3月31日(土)15:00 / 19:00
4月 1日(日)13:00 / 17:00

【会場】
中野スタジオあくとれ(中野駅南口より徒歩3分)

【問合せ先】 ペブル・グラベル 
  (E‐mail) pebble.gravel@gmail.com
        (TEL) 080‐1646‐2063
ご訪問いただきましてありがとうございます
Category: ペブル・グラベル最新公演情報 > 遠吠岬後記  

第161話 遠吠岬後記【11】大団円

4月1日(日)17時の回、
いよいよ最後の最後です。
日曜夕方という、人の集まりにくい時間帯ながら、
なんと全公演中、一番の大入りでこの回を迎えることができました。
集大成の公演をお観せしなければなりません。

最後ということで、やはり皆の雰囲気も今までと違います。
気合いとともにさみしさが漂います。

客入れ前に、全員集合、私、主催のなにはなくともの訓示。
悔いなくやりましょう、みたいなことを言ったのでしょうか?
何にも覚えておりません。

みんなが小さく集まり自然と輪を作ります、
そして手を中心に伸ばします。
主催、あれ、あれお願いしますよ、みたいな空気…
気合い入れですか?
こんなのやってましたっけ?
みんなが望む、気合い入れの合図は、これでしょうか?
「各自~調整!」オー!
…あ、これでよかったんですね(笑)

遠吠岬最終公演、いよいよ開演です。

それでは、長らく続きました振り返りも、
エンディングに向けていよいよ大詰めです。

かもめの鳴き声、
七海にとって近くて遠かった遠吠岬。
海を見つめる高村(私)に七海(英恵さん)が声をかけます。

「ここにいるような気がしました、
 あの絵を描いたの、あなただったんですね」

アンケートで、このシーンを「火サスパート」と
表現して下さった方がいましたが、まさにその通り。
原点の「ゼロの焦点」から連綿と続く
「火曜サスペンス劇場」おきまりの崖の上での犯人告白シーン、
このベタシーンを芝居に取り入れた格好です。
意図的に取り入れたわけではないんですが…
人間がベタにできてるんですね、
ベタシーンを高みにもってってやろうと挑戦しましたが…
さてどうだったでしょうか。
後世の評価に委ねましょう(偉そう…笑)

真相を語る高村

このシーンの長台詞を、船の上で何回つぶやいたことでしょう。
海の上はいいですよ、大声で発声し放題です。
ご近所を気にして、一人カラオケ行く必要などありません。
自分の仕事の利点はそこだけですね(笑)

「あなたは勝手です、許せない」

「俺はあんたの…」
「わかってます」

「絵、続けてください、夕焼けの絵描いてください」

自分で書いておきながらですが、
本番に入って気づく役の感情というものがあります。
高村の去り際はまさにそうでした。
自然とこみ上げるものがありました。
やはり、笹倉(淳)、早苗(樹里さん)と七海の離別のシーン、
その流れをここで引き取る役目ですので、
前で熱演を見せてもらえますと、
自然と湧き出る感情があるものです。

高村が去り、一人残って海を見つめる七海、
そこへ松谷(蓮根さん)が静かに近寄ります。
「男ってきらい」
「え?」


「曇ってるくらいがいいのかな?
   きれいな夕焼けは…哀しい」

この台詞に向けて物語を作っていく、
そういう芝居の作り方もあると思います。
自分にとってそれが、この台詞でした。
この台詞があるからこその、
「遠吠岬は夕曇り」のタイトルであるわけで。
一度、通し稽古でこの台詞を松谷役の蓮根さんに、
堂々と食われたことがありました。
おい~~~~~なぜ~~~~~なんてことを~~!
はい、本番でなくてよかったです(笑)

「松谷さん、一生私の定食、食べてくれますか?」

「え、それって…一生お金を払わなくてもいいってこと?」

松谷のキャラを表して、この台詞にしました。
あの受けは…男としてはいけてない、
との感想もいただきました。
はい、それで大成功です(笑)

松谷の胸にとびこ…まずに座る七海

今まであたたかくヒロインを応援してきた男性客が、
うるせーよと牙をむくことを想定して、
すれ違いのエンディングを用意しました。

最初のジュエリーショップで買わされたと思しき、
指輪を七海に手渡す松谷。

私、松谷は結局、
10万近くの指輪を買わされたものと踏んでいます。


はい、ラストシーンです。
英恵さんへの出演依頼は、
蓮根さんにお願いしたわけですが、
「すごく誘いづらいんですが…」って言ってました。
色恋の、相手役の当人が、出演交渉というのも、
気恥ずかしいことでしょう。

あて書きといいますか、
英恵さんを想定して書いた七海という役、
やはりこの役は英恵さんで生を得たなぁと思います。
間違いはありませんでした。
なんでもないシーンの居ずまい佇まいが魅力とみていましたが、
泣きの芝居では、英恵さんの新たな一面が見れました。
出ずっぱりで大変だったと思いますが、
よくぞ耐えていただきました。

七海のキャラからの相性をみて、
蓮根さんにお願いした松谷という役、
ポジション的には受けの要素が強く、
相手役を引き立てる役割を期待しました。
蓮根さんは役割を心得た上で、
出れる所は出る、新たな要素を加えて、
松谷という役の幅を存分に拡げてくれました。

七海と松谷、どちらも愛されるキャラクターとして、
演じていただきましたね、
親としてはうれしいかぎりです。

カーテンコールです。一同礼。

ご来場いただきました皆々様、
本当にありがとうございました。

最後の公演も気負うことなく、
精一杯のものを観せることができたと思います。

全公演つつがなく終えることができました。
ホッと息をつく間もなく、
ばらし撤収作業に突入です。

もう少し…余韻に浸りたいものでした。


つづく…

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第160話 遠吠岬後記【10】楽日

4月1日(日)、月が替わりました。
気づくと桜の花びらも少し開いております。
春ど真ん中に開演した遠吠岬も、いよいよ楽日を迎えました。

「カキフライがあたったかもしれないです…」
と亮くんから驚愕メール、朝からひと騒ぎあったり。
結局、日本ではあまり浸透していない
エイプリルフールねたでしたが…

ともかくも大事故なく、楽日までくることができました。
残り2公演、悔いなくまいりましょう。

楽日の受付手伝いには、
まおちゃん(水野真央さん)が来てくれました。
まおちゃんは第一回公演でも、青い鳥からの助っ人として、
手伝っていただきました。
今回もありがとう。助かりました。

朝はやはり、恒例の早回し稽古、
これで勢いづけまして…

その後、時間がありましたので、
シーンごとの写真を撮っていきました。
はい、このブログでのっけてきた写真ですね。
全部、遠藤くんが撮ってくれました。
こうやってシーンごとに写真残しておくといいものですね。
写真を見ていると、ひとつひとつのシーンの
出来上がっていく過程まで思い出すことができますね。

写真を撮っていたら、途中で時間がきてしまいました。
13時の回、開演です。
この回もありがたいことに満席です。

それでは、エピローグの振り返りです。

早苗と七海、涙、涙のシーン…
一転、藤岡弘、
「はっはっは、いいぃ柱だ、大事な柱にえいっ!」

大事に大事に作り上げたシリアスな空気を、
惜しげもなくぶち壊す、藤岡弘、
客席から戸惑い笑いが起きてましたね。
ちょっと落差で攻めてみました。
落差ありすぎましたかね?

「あれ、誰もいない?」「なんじゃい?」「おじいちゃん!」

樅野崎(亮くん)、市松(山城さん)
癒し系?ボケコンビそろい踏みです。

「あの頃は…B29が…」「おじいちゃん、何の話を?」


そこへ久乃(倖代さん)がやってきて、
「ここ黒いね」「やっぱり黒いっすか?」

樅野崎の携帯に注目!
こちら倖代さんお手製の「ツゲレメストラップ」です。
超レア商品となっております。お気づきになりましたかね?
ツゲレメについては後述します。

「どこ行くんっすか?」「ちょっと都内観光」

いってらっしゃ~い。

「あれ、おじいちゃん、僕のカキフライ(イカフライ)定食は…?」

亮くんのカキフライに対して、
山城さんは毎回サバ味噌定食、食べてましたね~
あんだけメニューあるのに、
結局この二種類の定食しか出てこなかったという…

「よし、作るか、おじいちゃん、イカの場所はわかってるんですよ」

すっかり、定食屋しまもと名物、
オールセルフ方式に慣れた樅野崎でした。

ところ変って、沖ノ南島、
潮境(よっしー)がなにやら作業中

はい、このイカリ、我が家の船にいつも積んであるやつです。
長靴、自分が仕事中はいてるやつです。

島民の松蔵(能勢くん)がやってまいりました。
「んでば、ごどー、ちゃんぐんそ」

はい、帽子、自分がいつもかぶってるやつです。
上下のカッパ、漁師さんが使う本格的なやつです。
かご、島の漁師さんに借りてきました。
これら漁師グッズ、我が島から車で移送してまいりました。
産地直送、新鮮です。

「こんでらマグワイ、ぴやーんてよ、じゃんぴんよ」

漁師さんは基本、松崎しげるばりに黒いから、
ということで、能勢くんには日焼けしてもらいました。
いい~じゃないのこの一枚。
いつでも漁師デビューできそうじゃないの…

またも登場、マグワイ。
松蔵の話を意訳すると、
「このマグワイ、バカでよ、自分から船に跳び乗ってきたんだよ」
みたいな話をしてました。
「え、マグワイって跳ぶんですか?」
と、マグワイを作ってくれた亮くんが驚いてたのが面白かったです。
山城さんによると、一年に一度ある時期になると、
マグワイは群れで跳びはねるらしいです。
私が適当に書いたマグワイは、
天然記念物級の珍しい生物として、
メンバーの中では息づいております。

ヒゲのお父さん、喜三郎(ヤス)がやってきて、
息子に説教、言い返す息子、

そこへ…

振り返れば、愛しきあの人が…

ぼー然とする息子に…

背後から理不尽な父の一撃、

思いっきり蹴っていいよ、
と自分は痛くもないので演出は言っておりましたが、
最初遠慮気味だったヤスもだんだん遠慮なくなってきて、
最終的にはとび蹴り?いい蹴りがはいってました。

「辞書あるかな?島語の」
「僕の手作りでよければ、作ります」

はい、あとは、七海から月一で届く、
10キロのお米を待つだけですね。

はい、振り返り、ここまで。
ラストシーンは次回。

13時開演の回も、無事終わりました。
残り一回、すでに寂しい思いに包まれてきました。

楽日も三回公演にすればよかったかな(笑)




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第159話 遠吠岬後記【9】続々一日三公演

3月31日(土)、11時開演、15時開演の二公演を終え、
残すところ19時開演の回のみとなりました。

予想よりも、みんなの疲れはないような…
自分がそう思ってるだけかな?

「一日三回もできるなんて幸せなことだ」
「三回目は何か突き抜けたものが見えるかもしれない」
と、ことここに至ってはやる気十分な一部メンバー。

肩の力の抜けた、残りのエネルギーを搾り出すような、
何かいいものが生まれそうな予感もします。

変なテンションにもなってきました。

客入れ中の男子楽屋、紅茶事件…

楽屋奥にヤス、並んで淳、手前に自分と、
同期三人、老け役三人、
ヤスはヒゲチェック、淳と自分は白髪チェックを行いつつ…

淳が

「お前、飲んでねぇじゃねぇか!」

とヤスに言うなり笑いだしました。
何事かと思うと、ヤスの面前に置いてあるペットボトルの紅茶が、
フタも開けられず買ったそのままの姿で置かれてあります。
フタにおまけの景品もぶら下がったままです。
そういえば、午前中、淳が買い物に行ってくると出て行こうとした時、
ヤスが

「あ、ペットボトルの紅茶買ってきてくんない、
 すんごい紅茶飲みたいんだよね」

と淳に頼んでるのを見かけました。
朝、淳に買ってきてもらった紅茶、いまだにヤスは開けてもいないのです。

「なんでわざわざ頼んだんだよ、開けてもねぇじゃねぇか!
 紅茶飲みたいんだよねとか言ってたじゃねぇかよ!」

笑いつっこみの淳、何も言わず笑うヤス、
そのやりとりが横で聞いてた自分にもツボに入り、
笑いがとまらなくなりました。
客入れが始まって、声を出してはいけないので、
抑えようとすればするほど、止まらない笑い…
笑いの止まらない同期三人を、
不思議そうに、亮くんやよっしーが見ております。
すいません、蓮根さんや能勢くんがスタッフ業頑張ってくれてる最中、
楽屋裏ではこんなしょうもない状態でした(笑)

はい、こんな制御不能のかつてない精神状態で
突入した、三回目の公演です。

それでは、終盤、
この遠吠岬のクライマックスと位置づけた、
二シーンの振り返りです。

笹倉(淳)登場、

ストーリーの鍵を握る男として、
笹倉は黒幕のように重々しく登場させたかったのですが、
ロマンスグレーに染めた淳、照明を浴びるといい年にみえますね~
また声がいいんだわ。
社長ボイスしてますわ。

「このボールに見覚えありませんか?」「これは…」

笹倉は元プロ野球選手という設定ですが、
淳は背もあり、野球経験もあります。
あと社長ボイスもありますので(笑)
稽古一回目にして、ほぼ、演出として言うことはありませんでした。
これぞ、ハマリ役。

「いままでありがとうございました、
おじいちゃんのお見舞いまでいただいてしまって」

そういえば一回だけ台詞間違えで、
「おじいちゃんのお香典までいただいてしまって…」
と、一度おじいちゃんを殺害しましたね、英恵さん(笑)

「あの絵も笹倉さんが?」「絵ですか?」

特に老人に見える一枚。
まだ30代です。人生これからです。

「また定食、食べにきてください、ご飯大盛にしますから」
「ありがとう」

なんか頭の上の照明のおかげで、
天に召された人…な一枚(笑)
神々しいなぁ…

お次は、早苗(樹里さん)登場。
「夕焼け小焼けの赤とんぼ♪」

笹倉のシーンと、早苗のシーンは連動と捉えてました。
二つで一つ。
樹里さんも笹倉のシーンを裏で聞いて、
気持ちを作れたのではないでしょうか。
そして自分はこの早苗と七海の離別のシーンを裏で聞いて、
後述の高村の岬シーンの気持ちが作れました。
これはバトンの受け渡しに通ずるものがあります。

「見て七海、ここが遠吠岬だよ」

過去として、幼少時の七海を英恵さんに演じてもらいました。
写真にしても親子に見えるから不思議です。

「きれいな…夕焼け」「お母さん、怖いよぉ」

樹里さんはレトロな雰囲気をお持ちです。
さすが私と同じくウィンク世代です(笑)
衣装もレトロにきめてもらいましたので、
もはやこれは「ゼロの焦点」な感じですね。
昭和の女性、ミステリアスな風。

「サイダー買ってきてくれる?」
「七海のも買っていい?」

やはり英恵さん、子供に見えますね。
樹里さんはお母さんに見えます。
これだから女優はこわい。

「いやだよ、買いになんかいかないよ、
お母さん、いなくなっちゃうもん、いやだよ」
「七海…」

はい、こっからぼかぁ、裏でもらい泣きっぱなしでした…
いつも、鼻水かみに楽屋へ戻ってました…
いいもの見せていただきました。

「お母さーーーん!」

泣きなさい、思いっきり泣きなさい…

そして、涙を拭いて立ち上がるのです。


そして、松谷がそーっと出てくるのです。

なんでしょう、この一枚?
ちょっと面白いので載っけときました。

「店に行ってもいいかな?」
「来ればいいじゃん…」


はい、今日の振り返りはここまで。

三回目の公演は、なんだか一番良かったような気がします。
気持ちが一番出てたような。

終わるとやはりどっと疲れがきましたが、
これもいい経験となったような。
もう、三回公演なんて無茶はしないと思います。
多分。はい。

でも、貴重で、やってみると楽しかった一日三公演でした。
楽しかったって思ってるのは自分だけかもしれませんが…

つづく…

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第158話 遠吠岬後記【8】続一日三公演

3月31日(土)11時開演の貸切公演を終えても、
まだあと2回の公演があります。
まだまだこれからであります。

小屋入りから来てくださって、受付を手伝って頂いた、
やまあいさんとはここでお別れ…ありがとうございました。

この日は、順子さん(吉川順子さん)に、
受付のお仕事、バトンを引き継いで頂きます。
私、初対面でしたが、蓮根さんからのお誘いを快く引き受けて、
受付のお手伝いに来てくださいました。
本当に助かりました。

さて、次の開演まで、つかの間の各自調整タイム。

黒の背景に溶け込み、ダンディズムを魅せる淳。

なんか格好良すぎやしないだろうか、この一枚…
笹倉役は、ロマンスグレーの
素敵なおじ様のイメージで一つ頼むよと言いますと、
髪のダメージ半端ねぇんだよ…と当初渋ってた淳でしたが(笑)
本番は見事なロマンスグレーできめてくれましたね。
100円ノートをこれほど見事な絵づらかまして読める男は他にいません。
あの100円ノートには何が書いてあるのか…
ちょっと見せてもらいましたが…
俳優斉藤淳らしい恐るべき内容がそこにありました。
興味ある方は、淳に見せてとせがんでみてください。

こちらお疲れ気味の、ヤス。

あの島のお父さん役の方の頭の色がよかったわね~と、
あるお客様に言われましたが、ヤスは普段から金髪でして。
金髪にヒゲの方が、謎の島民の謎っぷりがよく出るので、
あえてそのままの金髪で演じてもらいました。
ヒゲはどれでいこうか?と、どこで仕入れたのか、
夏目漱石風、野口英世風つけヒゲを大量に買ってきてまして…
夏目漱石風でお願いしたのですが、
このヒゲがとれるとれる(笑)最終稽古では熱演中でとれ、
半分パカパカしながら続けたため共演者の笑いを誘い、
本番ではやめてくださいよ、と懇願されてましたが…
最後までヒゲのくっつけ方をいろいろと工夫してましたね~

iPadを操る山城さん。

役ではボケボケの市松を演じる最年長山城さんが、
iPadを使いこなし、一番最先端を走っているのが、
私にはちょっと面白かったです。

そうそう、いつも亮くんが本番で食べてるカキフライ定食ですが、
山城さんが厨房で実際準備していたようです。

ちゃんと小鉢までついているという。
ちなみに小鉢は日替わりで、この回はコーヒーゼリーだったようです。
梅干一個の日もあったとか(笑)

そのカキフライ定食を食べる亮くん、

本番中、食べ切れなかった定食を、暗転中、
彼は楽屋にそーと持って帰り、自分の出ないシーンの間で、
ちゃんときれいに食いきってました…
ひたすらカキフライ食べてたんですねぇ、
結局、樅野崎はカキフライ一度も注文してないんですがね(笑)

さて、15時の回、開演です。
この回から残りすべての回がほぼ満席予定。
気を抜ける回などありません。
伊藤さんの撮影もあるので、
この回に最高の映像を残したいものです。

最後の夜の回に余力を残さない覚悟でまいりましょう。

それでは、中盤シーンの振り返りです。

検査入院中の市松(山城さん)の元を、七海(英恵さん)が訪れます。
市松の数々の孫不孝?に耐え切れず泣き出す七海。

市松の「もう生きてるだけだい」という名台詞(迷台詞?)は、
私の奥様の、亡くなったおばあちゃんの口癖を頂きました。
小ぼけ具合のかわいらしいおばあちゃんでした。
そのエッセンスを市松に練りこみ、
さらに山城さんに独特の味で調理いただき、
癒し系の市松ができあがりましたねぇ。

「孫、孫、目の前のが孫」「えーーーーーー!」


市松に教わり、母、早苗の形見、野球のボールを見つけ、
このボールは何なのか、早苗に語りかける七海。


ところ変わって、公園のシーン。
松谷(蓮根さん)と高村(私)がなにやらやりとり。


樅野崎(亮くん)のアナゴくんモノマネやら、桑田豆知識からの、
ここからセルフ!などの珍シーンがあるのですが、
画像がないので割愛(笑)

松谷と七海の気まずい場面に、
空気の読めない潮境(よっしー)突入シーン。

この一瞬のために、白のタキシードを用意してくれました(笑)
努力賞で画像のっけときます。

「松谷さん、何を知ってるの?」「…少し時間をください」


はい、終盤シーンの振り返りは、次回にて。

15時の回は、みんな気合ものって、
申し分ない公演ができたと思います。

撮影をお願いし、朝から2公演に携わって頂いた、
伊藤さんはここでお帰りになります。
この回の映像をベースに、朝の貸切回の映像とあわせて編集、
きっと素晴らしい、公演DVDを作って頂けると思います。
出来上がりが楽しみです。
次回公演等で、
ご興味のある方には販売できたらと思っておりますので、
それなりにお楽しみにして頂きたく。
あと、夏頃に上映会があるやも…
その折は、またブログにてお知らせいたします。

つづく…

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第157話 遠吠岬後記【7】一日三公演!

3月31日(土)、公演二日目のこの日は、
自分の演劇史史上初の試みをやらかす日です。

一日三回公演、しかも2時間もの長めの芝居を三回やるという…
はい、企画をしたのは私ですが、無茶な企画をしたなぁと(笑)
この三回公演の企てを役者陣に伝えた時の、え~!!!
という悲鳴が楽しかったです。

加えて、本日は、撮影があります。
撮影、編集を依頼いたしまして、以前通し稽古にも下見で来ていただいた、
伊藤さんが朝から小屋入りされ、11時開演の回、15時開演の回、
2回の公演を撮影し、その映像を編集していただきます。
なので、最高の演技で、最高の映像を残したいものです。
それもちょっとプレッシャー。

この日の一回目、11時開演の回は、
株式会社クリニカルリサーチ24様による貸切協賛回です。

朝9時に皆小屋入り、やはり、勢いづけるために、
出だし4シーンの早回し稽古を敢行。
昨日夜の回で、場面転換等含め芝居はトータルで完成しました。
あとは、皆の気持ちの問題だと思います。
一回目はやはり体が温まらないというか、
気持ちが乗らなかったり、ミスがでやすいところですし、
しかも2日目、負のリラックス状態が生じやすいです。
どれだけ気持ちをトップギアで芝居に入っていけるかが鍵です。

さて、客入れ時間となり、お客様がはいってまいりました。
ところが…貸切回ということで、招待の家族づれが多く、
お子様が多い…しかも、これは明らかに静かに観てくれないな…という、
未就学児童の多そうな騒ぎが客席より聞こえてまいります。

これは…まいったな…こんなにお子様が多いとは…
大丈夫なのか?
とても2時間もたないだろうし、芝居途中のお子様の声で、
役者陣と、他のお客様の集中力が途切れてしまうこと必定なので、
これは主催として責任を感じてしまいました。

貸切回とはいえ、未就学児童入場の可否をはっきりさせるべきでした。
これは主催の責任です、
この貸切回に関して、改めてお詫び申し上げます。

ただ、芝居を観に来たくても、お子様を抱えているので、
観に来ることができない方も多いはずです。
次回公演では、託児サービスを含め、対応を検討しようと思います。
これは次回への課題ができました。

私は不安と後悔の念を抱きながら、貸切回、開演時間を迎えました。

それでは、遠吠岬中盤シーンの振り返りを。

病院に来た市松(山城さん)と七海(英恵さん)

山本さ~ん!呼ばれて立ち上がる市松、
「山本じゃないよ」「山本さんじゃないのか?」「山本さんじゃないよ…」
おじいちゃんに、ついにこの時が…
見方によればものすごくせつないシーンです(笑)

レアキャラの三河屋さん(能勢くん)

当初スタッフとして参加してくれた能勢くんに、
お礼をこめて急遽作った役です。
やけに声がいいので、短い出演シーンのわりに印象に残ります。

墓前に置いてあった絵について考える七海。
七海の心象風景として母、早苗(樹里さん)が登場します。

「私の好きな…夕焼け…」

自分の、樹里さんに対する当初のイメージは、
おっとりとしてるような、ゆったりとしているような、
そんなイメージを持っていましたが…
だがしかし、
稽古で時間をともにしていますと…
つまづいて転ぶのを目撃すること三回、
何度伝えても、違うメールアドレスにメールをくれること十数回、
やはり当初のイメージ通りでした(笑)

はい、撃沈気味の久乃(倖代さん)が帰ってまいりました。

大冒険をしてきた体験を涙ながらに訴える久乃。
「いろいろ意味不明なの…なのにプリウス走ってんの…」

「低燃費なの…低燃費ぃぃぃぃ~」

「お米何キロ送ってくれるの?」「えぇぇ…10キロ?」

はい、久乃役の倖代さんが一番疲れるシーンでした。
私のこのシーンに関する名演出は、
ダイナミックにお願いします、というざっくりしたもので(笑)
よくそれで倖代さん、このシーンを昇華してくださいました。
このシーンは小屋入りし本番迎えると、
120点、満点以上がでましたね。
私、舞台裏に控えてて吹き出してしまいました。

続いて、今度は樅野崎(亮くん)が暴れます。
スッキリ!

「君、転勤だから…っておいぃぃぃ、学べよ~学べよ~」

世のサラリーマンの、転勤族の悲哀を代弁…
というか、亮くんが好き放題暴れてるだけですね(笑)
はい、亮くんに関しては基本的に野放しでした(笑)
放牧してました。たまに手綱をつけても切られました(笑)

「ここ黒いよね」「本当だ、黒いや!」「え、何が黒いの?」

公演後、何人かのお客様に、あれは何が黒かったんですか?
と聞かれましたが、結局、私もわかりません(笑)

はい、遠吠岬、屈指の名シーン?
喜三郎(やす)の登場です。
「まぐわいや、うんでけらっでたべらんっでな」

アンケートでも人気のありました、謎の魚まぐわいですが、
小道具作りが趣味?な亮くんに、
意味不明な魚を作って来てほしいと頼みましたところ、
あんなものを作ってきてくれました。
なんで手が…予想以上に意味不明でした(笑)

「ちゃんぐんそ」「チャングンソク?」

はい、稽古で生まれたシーンです。
やすと亮くんと蓮根さんに稽古でいろいろとエチュード的に試してもらい、
あんな形になりました。
どうせならと思い、ちゃんぐんそ、という島語を作ってしまいました。
いろんな場面で広く使える言葉で、
調子はどう?みたいな、How are you? に近い言葉です。

あの島語は本当にある言葉ですか?
と公演後、何人かのお客様に聞かれましたが、
はい、もちろん、適当です(笑)

このシーンの主役は、喜三郎役のヤスです。
ヤスは、取れそうになる口ひげを気にしながら、
本当にいい芝居をしてくれました。
謎の沖の南島は、小笠原諸島の父島という島をモデルに作りました。
父島は、ハワイからの移民が多い島ということを耳にし、
それなら英語的アクセントをもった方言をしゃべる島民がいてもいいのでは?
と、変なアクセントを提案しました。
「そこまでやっていいの?じゃあやってみる」と、ヤスは、
どんな研究をしてきたのか、次の稽古で、
得体のしれない言葉をあやつる謎の島民と化しました(笑)

「あのヤスさんのネイティブの発音がなかなかできないんですよね…」
と同じく島民役のよっしーと能勢くんが言ってましたが…
いつの間にか、ヤスの発音がネイティブの発音とされているのが、
面白くて仕方がありませんでした。
架空の言語にネイティブとかあるのか…(笑)

笑えて泣けて、予想をはるかに超えた名シーンができあがったと思います。

はい、その後の振り返りは、また次回。

貸切協賛回は、予想通り、
お子様の声で…乗れなかったですね…
舞台裏にいても、お客様の集中力が途切れる様子が、
手にとるように伝わってまいりました。
特に後半、ピンっと張りつめたシーンは、
物音一つが命とりとなるので、
こりゃダメだ…と、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ただ、静かに観てくれたお子様もいたようで、
なんとか5歳以上にはもつ芝居であるようです。

貸切回を終えても、あと二回の公演を控えます。
一日三回公演、役者陣皆初体験の未知の領域、
その先には新しいなにかが見えてくるでしょうか?
ちょっと楽しみにもなってきた…不思議な感覚で、次へと向かいます。


つづく…

テーマ : 演劇・劇団    ジャンル : 学問・文化・芸術


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パンダ柄先輩
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ペブル・グラベル第二回公演
『遠吠岬は夕曇り』

無事終幕しました。
ご来場いただきました、
皆々様、
本当にありがとうございました。


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