ペブル・グラベル第二回公演
「遠吠岬は夕曇り」出演者紹介、
4回目は、助演女優賞を贈りたいこの方です。
主人公七海の親友、山原久乃役の、
「三上倖代」さん、呼び名はさちよさんです。
今回のキャスティングで、稽古が始まるまで、
私が唯一、お話したことも、見たこともなく、
まるっきり未知の存在だったのが、倖代さんでした。
遠吠岬の台本を蓮根さんにお渡しし、配役を相談した時、
この久乃役にぜひ、お誘いしたい女優さんがいると言われました。
もう、蓮根さん、自信満々の太鼓判でした。
ただ、ご結婚され、長らく芝居から離れていて、
蓮根さんの何度かの他の芝居への出演依頼は断られてきたと。
でも、この本ならいけるかもしれません…
などと、蓮根さんから言われますと、
これは自分の台本の質が試される…いけるのか?
出演依頼を蓮根さんにお願いし、
その結果待ちの間、
私、本当に合格発表を待つ受験生のような緊張感でした。
蓮根さんの三顧の礼のおかげもあり、
倖代さんより合格通知を頂いた時は、
興奮から寝つけませんでした(笑)
遠吠岬のサブストーリーをひっぱる、
喜怒哀楽の起伏の激しい、久乃という役は、
演じ手にキャラがはまってこそ光る役だと思います。
最初から倖代さんのために作ったように、
久乃の役がはまってて、なんだか縁を感じます。
倖代さんは向上心の強い方で、
試行錯誤で役作りをしてくださるので、
演出としてもとても刺激を受け、
よりよくよりよくと、自然と一番注文をつけてしまいました。
よくここまでやってくださったなぁと。
他にも、稽古場を確保してくださったり、
小道具を作ってきてくださったり、
旦那様までが効果音を提供してくださったり、
いまや倖代さんがいなかったらどうなっていたかと、
足を向けて寝られません。
埋もれさせておくにはあまりにも惜しい、
倖代さんのような女優さんを、
もう一度舞台の上にひきずり戻すことができたというだけでも、
この芝居をはじめた意味があったと、
私、思っております。
つづく…
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テーマ : 演劇・劇団 ジャンル : 学問・文化・芸術